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天涯の花は剣山を舞台とした、宮尾登美子の小説です。
小説は徳島新聞にて1996年8月25日から1997年2月23
日まで連載され、その後テレビドラマや舞台でも上演され、これに
よって剣山の存在を全国に知られるようになりました。
初の座長公演となった松たか子さんは実際に剣山を訪れ、山頂ヒュ
ッテにて記念写真を撮影し、ヒュッテ内に展示してあります。

簡単なあらすじ
主人公の平珠子は養護施設で育ち、中学校卒業後、剣山山中の剣神
社宮司の白塚国太郎、すぎ夫婦の養女となり、巫女として新しい
生活を始めることとなりました。

山中での厳しく寂しい生活を送りながも、山々に咲き乱れる花に癒
され、白塚夫妻、測候所職員の吉田、山小屋を営む佐川とその家族
に温かく見守られ珠子は成長していきます。

そんな中、雪崩で吉田が遭難、病気がちであったすぎも亡くなって
しまい、珠子は山での生活に疑問を持つようになります。

ある日、東京からキレンゲショウマの撮影に来ていたカメラマンの
久能が山で倒れているのを発見。珠子は必死の思いで久能を神社ま
で運び、看病をすることになりました。

養生を続けるうちに少しづつ互いに惹かれ合うようになっていきま
す。しかし久能には東京に妻がいたのです。

久能は東京にいる妻ときちんと離婚して、剣山に再び戻ってくるこ
とを誓い、東京に帰りました。

その後、佐川の息子、典夫から求婚されることとなり、珠子は気持
が揺らぎます。

出会い、別れ、再開・・。剣山の豊かな自然を舞台に繰り広げられ
る一人の無垢な少女の成長を描いています。

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